[オーストラリアの基本情報]行く前に知っておきたい本当の気候とは?竜巻や雪もある!?
日本と反対の南半球に位置するオーストラリアは季節が逆である事はご存知の方も多いと思います。また、一般的には南へ行く程(日本の)夏は涼しく、北は暖かで通年大体温暖と言われていますが、実は四季や乾期・雨期もあり、その面積は日本の約21倍なので地域や時期によってかなり異なります。雪も降れば、竜巻も起こるオーストラリアの本当の気候が分かる記事を作成したので、これからオーストラリアに行かれる方の参考になればと思います。
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オーストラリアの本当の気候とは?
まずは、面白いマップを発見したのでイメージしやすい重要な場所から説明していきます。
上の地図は各都市の最高気温と最低気温から出した平均気温と似た世界各地の比較マップです。その結果によると、夏のウルルは40℃以上とサハラ砂漠並の気温上昇が見られることや、ブリスベンの夏の平均気温は26℃とブラジルのサンパウロと似ている事などが分かりました。マップに見えないですが、タスマニアの殆どの地域はイギリスの気候と似ている様です。
特に知ってもらいたいのは中央のSahara Desert (サハラ砂漠)エリアです。ウルル、エアーズロックのある「Red Centere (レッドセンター)」と呼ばれるこの一帯は「準乾燥帯気候」といって、 夏[12月~2月]の平均気温は20~35℃程、 冬[6月~8月]の平均気温は、3~20℃程度ですが砂漠なので日中は暖かく、夜はかなり冷え込みます。また、 降水量は年によって異なりますが、年平均は約286mmでちゃんと雨も降ります。ここで、まず、お伝えしておきたいのは・・・
個人で行くにしても、安いからといってツアーに参加するにしても夏[12~2月]にウルル・エアーズロックへ行く事はおすすめしません!
日中は40℃を超えるサハラ砂漠並の気温に加えて、大量のハエが発生します。私の台湾人の友人で夏に行ってしまった人がいるのですが、暑いのとハエの大群が常に凄い勢いで顔に当たってくるので、痛いし前がちゃんと見えなかった(ネット無しでは無理!)と言う事です。
オーストラリアと言えば!と、代名詞並みの有名な観光名所ですが何度も気軽に行ける所ではないので失敗しないで下さいね。
さて、これからオーストラリア全土の気候の特徴をポイントをおさえてから見て行きましょう。
<ポイントとして押さえておきたい事は>
- オーストラリアには6つの異なる気候地帯がある
- また、各地帯によって降水量や気温は多様で大きく異なる
- 四季と寒気・雨期がありますが日本の四季とは異なる
- 竜巻が発生したり、雪がふるところもある
大きくはこの4つです。
オーストラリアの6つの気候地帯とは?
1: Equatorial zone [赤道 地域]; Dain tree Rainforest など北部で赤道近くのエリアになります。
2: Tropical zone [熱帯 地域]; ケアンズなど主にオーストラリア北部です。
3: Subtropical zone [亜熱帯 地域]; クイーンズランドを中心とした東海岸沿いエリアで西オーストラリアはパース北部からジェラルトンも該当します。
4: Desert zone [砂漠地域]; 雨の少ない乾燥地域でウルルなどオーストラリアの中心部から南オーストラリア、一部の西オーストラリア、奥地では南西部のクイーンズランド州、北西部のニューサウスウェールズ州と実に広域に広がります。
5: Grassland zone [牧草地域]; 砂漠地域を囲むかのようにあるのが放牧地域で中心部でもアリススプリングスの北部やノーザンテリトリーが含まれます。
6: Temperate zone [温暖地域]; ヴィクトリア州のほとんどに、タスマニア、南東部の南オーストラリアに、西オーストラリアも南西部の一部までと主に南のオーストラリアです。
オーストラリアの四季は?
例えば、ノーザンテリトリーの原住民によるとtropical zone [熱帯地域]の一部では1年に6つの季節があると言われるので地域によっては気候が異なることを念頭において考えて頂きたいのですが、目安としてオーストラリアの四季は
- 春 : 9月〜11月
- 夏: 12月~2月
- 秋: 3月〜5月
- 冬: 7月〜8月
となります。
なので、オーストラリアのクリスマスは夏真っ盛りという事になる訳です。学生さんも年末がに「summer holidays」とか「 the Christmas holidays」と言って1年で最も長いホリデー期間となります。
オーストラリアの乾期と雨期はいつ?
オーストラリアの熱帯地域では乾期と雨期があります。それに伴い、気をつけたい気温の変化や天候の特徴とその期間などを見て行きましょう!
雨期
雨期は「モンスーンシーズン」とも言われています。
期間は11月から3月のおよそ6ヶ月
気温は乾期よりも暑くなり、30℃から50℃にまでなることがあります。その理由は高い湿度。勿論、雨も多く降り、洪水が起きる場合もあります。
乾期
期間は4月〜10月のおよそ6ヶ月
気温は乾期に比べると下がり、平均20℃前後となります。
私は冬でしたが、西オーストラリアで長期滞在をした後にケアンズに飛行機で移動して行ったら、もの凄い湿度の違いを肌で感じました。乾期でもオーストラリアの中ではかなり湿度が高めです。
亜熱帯を含め、熱帯地域に行かれる方は服装など準備して行きましょう。また、カメラや精密機械の乾燥対策もして行った方が良いでしょう。
竜巻や雪も!?オーストラリアの異常気象とは?
上の動画は2017年3月22~29日にクイーンズランド州北部で発生した竜巻「Debbie」の動画の一つです。家が流されていますが、他にも屋根や家の窓、壁が破壊され、船も横倒れになっている様子が全国放送されていました。最も大きな被害を受けたのはAirlie ビーチですが、同じく観光名所でも Hamilton Islandやオーストラリアの様々な農作地帯が被害を受け、トマトやキュウリ、カボチャ、茄子、トウモロコシなど北部のクイーンズランド州の農家及び農作物、国内の全ての消費者に影響が出ています。
ここで、知っておいてもらいたいのはケアンズをはじめ、熱帯・亜熱帯地域では毎年雨期になると高い確率で竜巻が起きる可能性があるという事です。
NSW州のブルーマウンテンやその周辺では雪も!
大抵は6月中旬がスキーシーズンのこのエリアですが、今年2017年はなんと4月に大雪が降ったそうです。一晩で30cm以上も積もったところも・・・!
シドニーでさすがに雪は積もる事はないですが、冬は日中の晴れた日以外は冷えるのでちゃんと防寒対策をして行った方が良いですね。
最後に・・・
温暖化現象で世界中で異常気象が起こる世の中ではありますが、広いオーストラリアの6つの気候地帯や四季と言っても全土で同じように当てはまる訳では無い事がお分かりになったかと思います。
これからオーストラリア移住をお考えの方も気候によって住む場所を考える、また、家や保険などもしっかり選ばれるといですね!
<情報出典: mailonline, ABC News, Australia gov.au >