オーストラリアの永住権に必要最小限なIELTS(アイエルツ)スコアは!?
オーストラリア在住、永住権取得を目指して奮闘中の一家の妻のMimi(@AUSijyu)が執筆しております。
こちらの記事では
・【要注意!!】職業とビザのタイプによって必須スコアが違う件
・オーストラリア政府の公式サイトで必要な英語レベルを確認する方法
・他の試験と比較するとIELTSってどのくらいのレベルなのか
っていうところをわかりやすくまとめていきたいと思います。
【要注意】職業とビザのタイプによって必須スコアは違う件!!
オーストラリアでは永住権を取得する方法が何百とあります。
その人に、その時にベストな方法を提案し、アドバイスするのが法的にも許されているのがビザコンサルタント。
なのでこの記事では今はどの職業が永住権取りやすいよ〜!
とか誤解を招くようなことは言わないようにしなければ。と気をつけるようにしておりますのであらかじめご了承ください。
ではでは、英語レベルチェックする前に念頭に置いた方が良いことから。
永住権を申請する時の職業、ビザのタイプ、またタイミング(年々上がる傾向にある) によって必要な最低スコアは違うと言うことです。
参考記事:ビザコンサルタントさんとこれまでかかったビザの費用
chefで永住権を目指す、我が家の場合で今のところ必要なieltsのスコア
2018年からオーストラリア永住権にcook→現在はchefで挑戦中の夫の場合です。
オーストラリア認定の資格を持っていなかったので、まずはTAFE(テイフ)と言う専門学校に通う必要がありました。当時、入学する際に必要だった英語力はIELTSでアカデミックで5.0でした。
その後、永住権(PR)に直結するビザを申請する時には全部のセクションで6.0必要です。
また今のところ、オール6.0は多くのタイプの永住権(PR)につながるビザで必須最小限な感じになっています。
下に詳細を書きますが、同じ職業だからと言って住んでいる州とかビザのタイプで必須スコアが同じとは限らないよ!!
Mimi
では、自分で必要な英語レベル、スコアがどのくらいかを調べる方法を見てみましょう!
オーストラリア政府公式サイトから必須最小限のスコアを探す方法!
オーストラリア には年々内容が変わる。突然ある職業がリストから外される!という…恐怖な「職業リスト」があります。
これをチェックせずに闇雲に目標を決めるのは時間もお金ももったいない!
ということで、まずは調べ方を把握しておきましょう。
「職業リスト」はオーストラリア政府の公式サイト(The Department of Home Affairs ): Skilled occupation list からアクセスできます。
リストではA から Zのアルファベット順に全ての職種も見られますが、膨大な数の職種が表示されます。
なので、検索窓から自分の可能性がある職業を入力して検索すると早いです。
例えば「chef」で調べたとします。
すると…..以下のような結果が出ました。
ここではchef関連の永住権に直結するものもそうでないものも全部表示されます。今のところその数は12種類。
ここで注意が必要なのは調べる時に州によっては有効なビザとそうでないビザがあること。
また、申請時に必要な英語のレベルはビザのタイプによって同じ職種でも違うことです。
つまり、必須英語レベルを調べる場合「職業名」から有効なビザのタイプをチェックして、それぞれの「ビザ(s数字- ビザの名前)」をそのままコピペして、各ビザから条件(Eligibility) を一つ一つチェックする必要があるのです!
Yuu
つまり、こんな感じ↓
あくまで、例えばです!!!!Subclass 186 Employer Nomination Scheme visaでかつ、一番左のDirect Entry Stream と言う条件が当てはまっていたとして….
「Eligibility(受給要件)」をクリックすると
「Have this level of English Language 」という所から 青文字で どのくらいのレベルの英語力が必要か書かれてます。
ここで書かれているレベルは「competent English」ですね。
これだけだと「は?」って感じなので、念のためその解説も補足しておきます。
必須英語は主に、以下の5つの段階のレベルで評価されています。
- Superior English : 優秀なレベル
- Proficient English: 熟練したレベル
- Competent English: 適切なレベル
- Vocational English: 職業上のレベル
- Functional English: 機能上のレベル
例えばこの「Competent English」 の詳細を青文字をクリックして見てみると以下のようになります。
”IELTSアカデミックかジェネラルどちらかのモジュールで4つのそれぞれの技能のスコアが最低6以上“
になりますがその他にも、TOEFL iBT、PTE Academic、OET、Cambridge C1 の場合も表示されています。
つまり、IELTSだけが永住権取得に必要な英語証明のテストではないということ!!
ちなみに同じ職種でも別のビザで調べてみたら
例えば、S482のShort-term stream というビザの場合
minimum standards of English language proficiency (例外を省いて)「最低限の英語力」になっていました。
こんなのもあるのね。
「最小限の英語力」はIELTSで言うとスコア各セクションで4.5以上、オーバーオール5
と記載されています。
ちょっと面倒ですが一つ一つ、該当する職業→ビザから「Eligibility(受給要件)」をクリックすることであなたに必須な英語力のスコアが見られます!
他の試験と比較するとIELTSってどのくらいのレベルなのか?
最低1.0から最高点のスコアが9.0と何とも中途半端なIELTS。
実はネイティブでも対策なしにオーバーオール9.0(満点)をとるのはかなり困難と言われています。
他の試験よりも実用的に設計されてるけど、独特の引っ掛け問題があって高得点を取るのは難しいのです。
日本ではまだまだTOEFLや英検、TOEICの方が流通しているのでざっくりとした目安の換算表を以下に用意しました。
IELTS | TOEFL iBT | TOEIC | 英検 |
8.0~ 9.0 | 110~120 | – | – |
7.5 | 102~109 | 970~990 | – |
7.0 | 94~101 | 870~970 | 1級 |
6.0 | 60~78 | 740~820 | 準1級 |
5.0 | 35~45 | 550~600 | 2級 |
4.0 | ~31 | 450~490 | 準2級 |
3.0 | – | 291~299 | 3級 |
2.0 | – | 260~269 | 4級 |
1.5 | – | 100~259 | 5級 |
*あくまで、オーバーオールの目安になります。
それにしても、IELTS 7.0が英検1級でそれ以上は1級以上!?というのは驚き :0
IELTSの有効期限にも注意!
ところで、英語の試験の結果はビザの申請時から3年以内のものを提出するようにと注意事項が書かれています。
IELTSの試験結果は賞味期限がありますのでその辺も注意しつつ、試験対策に備えてくださいね!
でも、あんまり心配しないでくださいね。
高卒で英語が本当に苦手だった夫でもオーバーオール7.0を達成できました!!
参照:マル秘アイテムとか7.0に到達するまでに工夫したことを語る記事
最後に注意事項のまとめ
オーストラリアで永住権を取るために必要なIELTSの最低限のスコアを見るなら…
- 職種とビザのタイプによる!
- IELTSだけが永住権取得に必要な英語証明のテストではない(職業やビザによるが、TOEFL、OET、PTEなども有効)
- 3年の有効期限がある
と言うお話でした。
我が家の場合、今のところ「Competent English」で各セクションで6.0が必須です。
住んでいる州によってもそもそもビザが有効か無効かも申請するタイミングによって変わるので常に最新情報にアンテナを張っておくようにしてくださいね。
ややこしいオーストラリア政府の公式サイトの見方が少しでもわかりやすくなればなと思います。
関連記事:IELTS vs PTE どっちがスコア取りやすい!?