オーストラリアの銀行の金利が高いのは過去の話?4大銀行の金利条件をまとめてみた。
オーストラリアドルの金利は世界的にみても高い方でした。
>>>ほったらかしでも毎月2500円位増えてた「あの頃」の銀行口座の実際の金利を公開している記事はこちら。
でも、これは私のワーホリ時代のお話。出産で2016年に一度帰国し、その後に一家でオーストラリア移住に戻ってきて2020年現在、新たにどの銀行を開設したらいいのか見直してみました!
コチラの記事内では
- 「p.a.」の意味
- 金利と利率の英語
- 3つのタイプの金利の見方と落とし穴
など、基本的な用語解説など加えつつ、最新のオーストラリアの銀行の金利情報をご紹介します。
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オーストラリアの銀行でメジャー処4つとその特徴
オーストラリアにはBIG 4(ビッグフォー)って言われる大手の銀行が4つあるよ!
エマ
オーストラリアで主要な銀行は以下の4つです。
- National Australia Bank(通称:ナブ|ナショナル・オーストラリア銀行 )
- Westpac Bank(ウェストパック銀行)
- Commonwealth Bank(コモンウェルス銀行)
- Australia and New Zealand Banking(通称:ANZ | オーストラリア・ニュージーランド銀行)
オンラインの銀行もありますが、今回は、上にあげたオーストラリア全土で実店舗がある大手銀行の金利をそれぞれ、見ていきましょう!
メジャーな銀行で口座を開く最大のメリット
ちょっと、その前に実店舗のある大手銀行を利用するメリットとデメリットについて少し考えてみたいと思います。
オーストラリアで支払いをする時、大抵の場合は「デビット/ クレジットカード」です。
最近はi watchとか。バッグ一つも持たずに支払う人も頻繁に見かけるようになってきました。COVID-19パンデミックの影響もあり、田舎の小さなお店でも以前より増してタッチレスに移行した感があります。
しかしながら、期間限定で地域にオープンする遊園地や、マーケット、オンライン個人売買などではキャッシュ(現金)しか取り扱っていないこともしばしば…
私の場合、フェスディバルとかイベントに参加する時に子供に少し現金を持たせたもののちょっと足りなかった!なんてことがありました。そういう時、ささっと近くのATMに走って現金を引出してもATMでメジャー銀行のカードなら銀行が違っても無駄な手数料がかからない!(無料)というのは大きなメリットの一つです。
Mimi
とは言え、大手銀行にはデメリットもあります。
大手銀行で口座を開くデメリット
大抵の普通預金口座はサービス手数料 $5 *というのが毎月差し引かれることがあります。
ただし、フルタイムの学生、生活保護を受けている証明をしたり、銀行によって一定金額を常に預けているなどでサービス免除となる場合もあります。
ちなみに、一定金額は大体どの銀行も$2000
毎月月末までに$2000以上の預金を維持すれば、サービス手数料は引かれません。
ちなみに、nabは普通預金で$2000を下回ってもサービス手数料は取られません!!さすが、オーストラリア国内最大の資産を持つ金融機関です。
Mimi
オーストラリアの銀行は金利が高いのか?
金利を理解するためにプチ英語解説!
英語で金利は interest fee
また、利率は interest rate
です。
「p.a.」の意味は
per annum の略で、 per year 「1年間」と同じです。
銀行の金利計算は365日ではなく、360日なのだそう。
また、2週間、預金金額が変更されていないとその金額が計算に使用されるなど細かい計算方法は銀行によっても異なって、ややこしいものです。
さらに、銀行によって定める「Basic rate ( 基本の金利)」と高めのハードルを超えられる人でないともらえない「Bonous rate (ボーナス金利)」があります。どの銀行もこの2つを合わせたものを「Maximum rate (最大の金利) 」として大きく謳っているので条件が確実に満たせそうか、それぞれの条件や手数料がどこでとられるかなどに気をつけたほうが良いと言えます。
ではでは、予備知識はこの辺にして、銀行別に日本で言う定期預金の各大手銀行の金利を見て行きましょう!
ANZの金利は?
ANZの定期預金にあたるものは Progress Saverになります。
Basic rate (基本の金利) | 0.01 % p.a. |
Bonus interest rate (ボーナス金利) | 0.69 % p.a. |
Maximum variable rate (最大金利 ) | 0.70 % p.a. |
- 毎月最低1回10ドル以上預金して、さらに引き落とししないこと。
条件は低い方ですが、現在の基本金利は他の銀行と比べると最低で魅力的ではありません。
コツコツ、長期で貯めたい人向け。
Commonwealth Bankの金利は?
Commonwealth Bank の定期預金にあたるものは GoalSaverになります。
Basic rate (基本の金利) | 0.1 % p.a. |
Bonus interest rate (ボーナス金利) | 0.4 % p.a. |
Maximum variable rate (最大金利 ) | 0.5 % p.a. |
- 毎月、最低200ドル以上預金して、さらに引き落とししないこと。
ベーシック条件はanzより悪くないですが、ボーナス金利がつく条件のハードルが上がります。
nabの金利は?
nabの定期預金にあたるものは Reward Saver になります。
Basic rate (基本の金利) | 0.05 % p.a. |
Bonus interest rate (ボーナス金利) | 0.75 % p.a. |
Maximum variable rate (最大金利 ) | 0.8 % p.a. |
- 毎月、最低1ドル以上預金して、さらに引き落とししないこと。
ベーシック金利が悪いですが、ボーナス金利がつく条件は低い方です。
Westpackの金利は?
Westpackの定期預金にあたるものは Life Account になります。
Basic rate (基本の金利) | 0.75 % p.a. |
Bonus interest rate (ボーナス金利) | + 2.25 % p.a. |
Maximum variable rate (最大金利 ) | 3 % p.a. |
- 18-29才、学生向けのLife Accountがあり、そちらの条件はまた別です。
- 引き落とししても良いが、月末までにその月の頭より1ドルでも上回る預金残高にしておく必要がある。
- 普通口座のWestpac Choiceで毎月5回、最大$30,000以内の買い物をすること。
金利が一番高いけれど、条件のハードルが高いです。
*記載される金利や条件は執筆時点のもので、変更される恐れがあります。最新情報や詳細は各銀行の公式サイトにてご確認ください。
最後に一言…
ちなみに夫はnabとanz、私はwestpackを1枚づつ持っています ^^ キャッシュがいることや身分証明にもなるので、オーストラリアで生活するなら1枚は持っておくに越したことはないです。しかし、金利は今やどんぐりの背比べ状態なので、どこでいくらの手数料を取られるのかや、条件に注意を払って使ってくださいね。
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