IELTSのスピーキングがボロボロだった私がスコア6.5をクリア!伸びない勉強法と伸びる勉強法

高卒で、日本語でも人とのコミュニケーションが超苦手な筆者(オーストラリア移住一家の父)です。
IELTSの勉強を始めたけど、スピーキングのスコアに伸び悩んでいるとお悩みの方は多いのではないでしょうか。
筆者も永住権を取得するため、留学するため、仕事をゲットするため… IELTSの勉強に取り組むものの、スピーキングのスコアだけがなかなか伸びず、苦戦しました。
そんなスピーキングがボロボロだった筆者が、勉強法を見直した事により、スピーキングのスコア6.5を達成することが出来ました。
おかげで、当初の目標であった留学と、永住権に繋がる州政府スポンサービザを取得する事が出来ました。
この記事ではスコアが伸び悩んでいた頃の勉強法と、スコア6.5の壁をクリア出来た、とっておきの勉強法を併せて紹介していきます。
スピーキングのスコアが伸びなかった勉強法

まずは、ぜんぜんスコアが伸びなかった時の筆者の行動を振り返ります。
英語で会話が通じる世界の旅に出ていた時であっても、なかなか会話が出来なかった筆者。
IELTSの試験では、スピーキングにいつも悩まされていました。
初めのうちは独学でYoutubeや参考書を見て勉強をしていたのですが、スピーキングのスコアは一向に伸びませんでした。
この記事では、なぜスコアが伸びなかったのかを簡潔に解説します。
- 話す練習が少ない
- 模擬解答を暗記するだけ
- 文法や発音ばかりを気にする
- 録音して自己分析しない
- 多様な表現を使わない
- 質問に正しく答えていない
1. 話す練習が少ない
日本に帰国後、IELTSの勉強を始めたのですが、英語を話す機会が少なすぎるのは致命的でした。
Youtubeや教材を見てインプットはしていたのですが、実際の会話形式での練習量が圧倒的に足りませんでした。
2.模範解答を暗記するだけ
勉強を始めたばかりの頃は、どう解答したら良いのか分からないので、サンプル解答を丸暗記することにフォーカスをしていました。
しかし、実際の試験では丸暗記した解答を使う事がほぼ出来ませんでした。
3.文法や発音ばかり練習する
スピーキング試験では正確な文法や発音が重要だと思いこみ、発音やグラマーの勉強ばかり集中して行っていました。
その結果、試験中に文法のミスや発音を恐れて、話すスピードが遅くなったり、不自然な間が増える事により、スムーズに喋ることが出来なくなりました。
4.録音して自己分析しない
オンライン英会話で試験対策をしていましたが、会話内容の録音をしていませんでした。
その為、自分のスピーキングの弱点に気づかず、同じミスばかり繰り返していました。
5.多様な表現を使わない
IELTSの勉強を始めた当初はボキャブラリーの勉強が乏しかった為、試験では同じ単語や表現ばかりを使ってしまいました。そのため、語彙力の評価が低い傾向にありました。
6.質問に正しく答えていない
試験官の質問を正確に理解しておらず、話すことばかりに気を取られて、質問と脱線した回答をすることが度々ありました。
サヨナラ!伸びない私!!スコアアップ間違いなしの勉強法

IELTSの勉強を始めてから、何度か試験を受けました。
しかし、他のセクションのスコアは着実に伸びていたのですが、スピーキングのスコアだけは一向に伸びませんでした。
試行錯誤を繰り返し、色々な勉強法を試した結果、確実に成果に繋がった方法をご紹介します。
- スピーキングの採点基準を理解する
- 万能フレーズを覚える
- 英語で毎日独り言を言う
- 解答を長くする練習をする
- 同じ表現を多用しないように、語彙を増やす
- シャドーイングをする
- 試験と同様の対話形式で練習をする
1.スピーキングの評価基準を理解する
まず始めに、スピーキングには4つの評価基準があります。
この4つの評価基準を意識して勉強すれば、確実にスコアアップに繋がります。
スピーキングの評価基準は以下のとおりです。
- 流暢さと首尾一貫性(Fluency & Coherence)
どれだけスムーズに話せるか、話の流れが論理的か、明確な目的を持っているかを評価します - 語彙の豊富さ(Lexical Resource)
幅広い語彙と適切な単語が使えているかを評価します - 文法の範囲と正確さ(Grammatical Range & Accuracy)
文法が正しく使えているか、文のバリエーションがあるかを評価します - 発音(Pronunciation)
発音がクリアで自然と理解しやすいかを評価します
自分がどの評価基準が苦手なのかを判断するのが重要です。
筆者の場合は、文法や発音に意識を向けすぎてスムーズに喋れなかったので、スムーズに喋れるように会話の練習をしました。
2.万能フレーズを使って自然に話せるようになる
IELTSのスピーキングには必ず使える万能フレーズがあります。
まずはこの万能フレーズを覚えて、自由に使えるようにしましょう。
数あるフレーズの中でも代表的なフレーズがこちらです。
理由を説明するとき: “This is because…” / “The main reason is that…”
時間が必要なとき: “That’s an interesting question. Let me think…”
ここで重要なのが、解答例を丸暗記するのではなく、万能フレーズを活かして応用することが肝心です。
3.毎日英語で独り言を言う
毎日最低 10〜15分間、英語で独り言 を言うことが効果的です。
例えば今日の出来事や、最近見たニュース、最近読んだ本の内容について独り言を言ってみましょう。
筆者は車の運転中や、お風呂の時間に独り言を言うようにしていました。
ここでは自然な流れで話せるように、なるべく簡単な表現を使って話すようにしましょう。
4.解答を長くする練習をする
解答を1文で終わらせないように、出来る限り長く喋る練習をしましょう。
ここでは“WHY + EXAMPLE” の組み合わせを使うことをオススメします。
Q.What’ your hobby?
悪い解答例:”I like traveling.”
良い解答例:“I like traveling because it allows me to experience different cultures. For example, last year I visited Thailand, and I enjoyed trying their street food.”
常に「Why + Example」をセットで話すように意識することで、スコアアップに繋がります。
5. 語彙を増やして表現力をUPする
会話の中で同じ単語を繰り返さないように、なるべくたくさんの同義語を使い回せるようになりましょう。
Important → Significant, Crucial
Good → Excellent, Outstanding
「日常英語」だけではなく、「アカデミックな表現」を覚えることも重要です。
“more and more” → “increasingly”
スピーキングのスコアを上げるには、使う単語のレベルを1段階上げることがポイントです。
6.シャドーイングと録音をする
時間があるときに、シャドーイング(音声を聞いて即座にマネする)を毎日5分やることをオススメします。
ここでのポイントは、シャドーイングは必ず録音するようにしましょう。
シャドーイングを録音する事により、自分の発音や流暢さを確認する事が出来るので、今後の改善点が見えてきます。
著者はこちらの教材を利用してシャドーイングの練習をしました。
シャドーイングの際には、リンキング(音のつながり)を意識する事も重要なポイントです。
リンキングを意識して会話する事によって、“Fluency”の評価に繋がります。
- “I want to” → ”I wanna”
- “going to” → “gonna”
7.オンライン英会話を活用する
オンライン英会話はスピーキングのスコアを伸ばす方法として最も効果的です。
会話をしながら講師に直接フィードバックを貰えるので、自分の伸ばすべきポイントを知ることが重要です。
伸ばすべきポイントを理解したら、講師に練習したい内容を事前に伝えて徹底的に練習しましょう。
もし、苦手パートがあるのなら、そのパートの練習を重点的に練習すると効果的です。
「Part 2 のスピーチに自信がない」 → 2分スピーチの練習
「Part 3 で深い議論ができない」 → ディスカッション形式の練習
オンライン英会話の内容を録音し、講師からのフィードバックをノートにまとめておくことが重要です。録音した内容を聞いて、自分の改善点を確認すると効果が激増します。
- 話すスピードが速すぎないか/遅すぎないか
- 短い答えで終わっていないか
- 接続詞(Moreover, On the other hand, As a result)が適切に使えているか
- 同じフレーズを多用していないか
- 明瞭な発音で話せているか
オンライン英会話の講師を選ぶ際は「IELTS対策経験のある講師」や「試験対策専門」の講師を選ぶことで、より効果的な指導を受けられるのでオススメします。
IELTS対策と試験対策を提供している主なオンライン英会話サイトはこちらです。




どのオンライン英会話サイトも無料体験が受けられるので、まずは全て無料体験してみることをオススメします。
色々なオンライン英会話サイトを利用することで、そのサイトの特徴や講師の性質などを理解出来るようになるので、最終的に自分に合ったオンライン英会話サイトを選びましょう。
筆者は以下の基準でオンライン英会話サイトを選びました。
- とにかくアウトプットをしたい!回数無制限の英会話サイト
ネイティブキャンプ - ネイティブの講師にこだわりたい!
ネイティブキャンプ
Cambley(キャンブリー)
DMM英会話
ベストティーチャー - IELTS指導経験が豊富な講師が多い!
マイチューター
QQ English - Writing の添削も受けたい!
ベストティーチャー
自分の現時点での状況に合わせて、オンライン英会話サイトを選択することが重要です。
ちなみに筆者は上記全ての英会話サイトを受講しましたが、どのサイトも特徴があり受講して本当に良かったです。
スピーキング試験での具体的な注意点

これまではスピーキングのスコアを伸ばす勉強法について解説してきました。
ここからは試験での具体的な注意点について触れていこうと思います。
- 沈黙をしない
- 文法の間違いを気にしすぎない
- 模範解答を丸暗記しない
- 発音や文法ばかりを気にせず、とにかく話す
- パートごとの注意点
- リラックスする
1.沈黙をしない
IELTSは「流暢さ(Fluency)」も評価対象なので、沈黙は減点対象になります。
わからない質問でも “Well, I haven’t thought about it before, but I guess…” など、沈黙を破る効果的なフレーズを覚えておくと役に立ちます。
2.間違いを気にしすぎない
IELTSのスピーキングでは、スムーズに話す方が評価される傾向にあります。
小さな文法のミスや、言い間違いをしても気にせずに話し続けましょう。
多少のミスがあっても、話し続ける方が高評価をもらえます。
3.模範解答を丸暗記しない
暗記したフレーズをそのまま話すと、不自然な会話になりやすく、試験官に気づかれる可能性が大いにあります。
試験では、模擬解答を自分の言葉にアレンジして話すようにしましょう。
4.パートごとの注意点
➡ Part 1(身近な話題への短い回答)
注意点:
“Yes” や “No” だけの簡単な答えで終わらせるのではなく、前述した「Why+Example」を必ず組み合わせて会話するようにしましょう。
悪い解答例:”Yes, I do.”(短すぎる)
良い解答例:“Yes, I love music because it helps me relax. I usually listen to jazz when I study.”(”Why+Example”)
➡ Part 2(1分準備 → 2分間のスピーチ)
注意点:
1分間の準備時間にメモをとりましょう。
メモには全文を書かず、スピーチで話す内容の「単語・フレーズ」だけを書きます。
Q.Tell me about your memorable trip
- 場所: Kyoto, Japan
- 誰と: My best friend
- 何をした: Visited temples, ate sushi
- なぜ特別か: First time traveling alone
メモを書いたら、そのキーワードを元に会話を組み立てていきます。
Q.Tell me about your memorable trip
“One of the most memorable trips I have ever taken was to Kyoto, Japan. I went there with my best friend last summer. We visited many beautiful temples, such as Kinkaku-ji, and enjoyed delicious sushi. It was special because it was my first time traveling without my family, and I learned a lot about Japanese culture.”
➡ Part 3(抽象的な質問に答えるディスカッション)
注意点:
繰り返しになりますが、簡単な答えで終わらせないように気をつけます。
今回は、「Opinion+Why+Example」を使って会話をするようにしましょう。
Q: Do you think technology has improved communication?
“Yes, I believe technology has greatly improved communication. This is because people can now stay in touch easily through social media and video calls. For example, I have a friend who moved abroad, and thanks to apps like Zoom, we can talk regularly.”
5.リラックスする
スピーキングの試験は緊張しますが、とにかくリラックスする事が大事です。
試験中にリラックスするためには、こちらの方法を試してみて下さい。
- 難しい単語やフレーズを無理に使おうとせずに、自然に喋るように心がけて下さい。
無理に難しい言い回しをしようとすると、会話が止まりやすく、沈黙が生まれる事によって更に緊張するからです。 - 落ち着いて会話をし、簡単なフレーズでスムーズに喋る事にフォーカスしましょう。
- パート1で試験官との日常会話を楽しみつつ、緊張をほぐす事をオススメします。
日常会話を楽しんだら、その勢いで次のパートへ挑みましょう!
まとめ

本記事ではスピーキングスコアを着実に伸ばすための効果的な勉強法と、試験での具体的な注意点について解説しました。
IELTSのスピーキングのスコアが伸び悩んでいる方は、本記事で紹介した内容をぜひ参考にしてみて下さい。
💡 スピーキングスコアを伸ばすための効果的な勉強法は以下のとおりになります。
- スピーキングの採点基準を理解する
- 万能フレーズを覚える
- 英語で毎日独り言を言う
- 回答を長くする練習をする
- 同じ表現を多用しないように、語彙を増やす
- シャドーイングをする
- 試験と同様の対話形式で練習をする
💡 試験での具体的な注意点については以下のとおりになります。
- 沈黙をしない
- 文法の間違いを気にしすぎない
- 模範解答を丸暗記しない
- 発音や文法ばかりを気にせず、とにかく話す
- パートごとの注意点
- リラックスする
本記事の勉強法を試せば、IELTSの勉強法を始めたばかりの初心者の方でも、確実にスコアアップに繋がるはずです。
ぜひ本記事の内容を参考にして、IELTSスピーキングのスコアアップに役立てて下さい。